水晶(クォーツ)
純粋と浄化を象徴する4月の誕生石"水晶"
太古の昔から、広く世界中の人々に装飾品や通貨として親しまれてきた水晶(クォーツ)。
普段の生活にはもちろん、大切な祈祷や儀式など神聖な場所でも用いられ、あるいは病気治療の際にも用いられたと伝えられています。
水晶のパワーは、『調和・統合・強化』。そして非常に優れた浄化作用をもたらす石として知られています。
完全に透明なクリスタルは、目標や前に進むべき道をより明確にし、夢の実現をサポートしてくれるといわれています。
また、水晶(クォーツ)は心身の活性化や潜在能力の開花、直観力や想像力の強化などにも力を貸してくれます。
同じ水晶(クォーツ)でも、その形状やインクルージョンによってパワーが違います。
水晶(クォーツ)の物語・伝説・言いつたえ
古代から人々の手によりビーズや装飾品として加工され、利用されてきたクォーツは、最も親しみやすくポピュラーな石といえるでしょう。
別名を『クリスタル』。この語源は、"透きとおる氷"という意味の"クリスタロス"に由来するといわれます。
また、クリスタルは和名を『水晶』と呼ぶ、日本を代表する国石でもあります。
さらに古くは『水精』と呼び、精霊が宿る石とされ、霊石として神聖な儀式などに用いられていたと伝えられています。
現在でも、その素晴らしい浄化作用から、他の石の浄化や石同士の調和目的にも利用されるなど、パワーストーンのなかでも特に万能的な存在として知られています。
水晶(クォーツ)の色・品質
白色、乳白色、紫色(アメジスト)、黄色(シトリン)、ピンク色(ローズクォーツ)、濃淡の黒色(スモーキークォーツ)ほか緑色、青色、灰色などがあります。
水晶(クォーツ)の主要産地
クォーツは世界各地から産しますが、主要産地はブラジルです。
そのほか、マダガスカル、アメリカ、スイス、オーストラリア、カナダから産出しています。
《ヒマラヤ産クォーツ》
世界最高峰のチョモランマ(エベレスト)を誇るヒマラヤ山脈は『地球最後の秘境』とも呼ばれ、その深い歴史ともに、人々の厚く清らかな信仰心を集めています。
インドやネパール、チベットなどの神聖なパワースポットが存在するヒマラヤ地帯。
この地域は世界中からスピリチュアルな人々が集まり、修行や祈りをささげるなどして生活しているといいます。
そのヒマラヤ山脈から採れるクォーツは『ヒマラヤ山魔法の石』と呼ばれ、信仰心の厚い人々はもちろん、チベット密教の高僧たちも大切に身につけているそうです。
水晶は、100年という長い時間をかけて、わずか1mmという気の遠くなるようなスピードで成長するため、育った環境の良し悪しで石のエネルギーは驚くほど変わるのです。
そのような理由からヒマラヤ産のクリスタルは世界中に存在するクリスタルの中でも最も素晴らしい波動を持った水晶のひとつといえるでしょう。
《ブラジル産クォーツ》
世界有数の水晶の産出国、ブラジル。
なかでも、エスピニャン産地を含むミナス・ジェイラス州は非常 に大規模な産地として知られています。
水晶もモノによってかなり品質が異なるのですが、ブラジル産の質の良いものは非常に透明度が高く、キラキラとした輝きが特徴です。
石の気の質は見た目の美しさにも関係があり、強い弱いというのではなく、やはり綺麗なものはピュアでクリアな気を持っているものが多いようです。
水晶(クォーツ)の鉱物学
地殻から産出するもっとも代表的な鉱物のひとつであり、透明度がないものを『石英』、無色透明のものを『水晶』と呼びます。
結晶は普通、六方晶系の柱状結晶体で産し、それらが双晶をなしたものや塊状や粒状、鍾乳状で発見されることもあります。
一般的に無色透明なものをクォーツと呼びますが、この仲間にはアメジスト、ローズクォーツ、スモーキークォーツ、シトリン等があります。
鉱物標本や観賞用のクォーツで、結晶が群生しているものはその状態から『突鉱』と呼んでいます。
クォーツは、色、透明度、結晶の構造などで各種分類されます。
不純物による影響でたくさんの色変種が見られますが、そのインクルージョンの種類だけでも非常に多くの変種が存在します。
☆透明結晶石
ロッククリスタル・アメジスト・シトリン・スモーキークォーツ・アベンチュリン・デンドリティッククォーツ
☆半透明塊状石
ローズクォーツ・ミルキークォーツ
☆潜晶質半透明石
カルセドニー・カーネリアン・クリソプレーズ・アゲート
☆潜晶質不透明石
ジャスパー・ブラッドストーン
古くよりさまざまな用途で使用されてきたクォーツですが、現在でも、時計やレンズ、精密機械工業などの部品として使用されています。