ラリマーについて
ラリマーは『愛と平和』を象徴するカリブ海の美しい宝石
『愛と平和』を象徴するラリマーは、心の奥に隠された怒りや嫉妬などのマイナス感情を鎮めてくれるといわれています。
情緒のバランスをとり、安らぎの心をはぐくみ、避けられないストレスさえも軽減してくれます。
それにより悲観的な考えを退け、前に向かって進むポジティブさをもたらしてくれるでしょう。
『変化』に強い石でもあり、転職や転居など新しい環境にともなう不安をやわらげ、自分で目標を見つけられるという幸運をもたらしてくれるといわれています。
これから新しいことにチャレンジする人は、ペンダントとして身につけることをお勧めいたします。
また、自分自身でも気づかない間違った観念の束縛から解放され、成熟した思考能力を与えてくれるといわれています。
年配の方が持つことにより、好奇心を刺激し、生き生きとした若さと生きる喜びをもたらしてくれるでしょう。
愛の感情をはぐくみ、自分も他人も広く受け入れられるようになりますので、友人や恋人などの人間関係を豊かで深いものに育てることができるでしょう。
創造性やインスピレーションを高める作用もありますので、芸術やクリエイティブな仕事に携わっている人には、素晴らしい効果が期待できるでしょう。
その場合は、ラリマーを眉間や頭部にかざすと良いアイディアが生まれるといわれています。
『水』と『空気』の波動を放つとされるこの石は、あなたの心に、カリブ海の穏やかなやすらぎのパワーをもたらしてくれるような優しいさわやかさにあふれています。
ラリマーの物語・伝説・言いつたえ
ラリマーは、カリブ海に浮かぶ小さな島、ドミニカ共和国から産出されます。
正式名称を『ブルー・ペクトライト』。
宝石業界でもっとも有名なのが『ラリマー』と呼ばれるドミニカ共和国由来の名前のため、正式名称はあまり知られていないようです。
『ラリマー』の語源は、発見した地実学者の娘『ラリッサ』とスペイン語で"海"を意味する『マール』を組み合わせたことに由来します。
比較的新しいパワーストーンで、発見されたのは1974年。
ノーマン・ライリングにより、南部のパオル村の鉱山から発見されました。
その時期は、ちょうど世界的に環境保護の動きが高まったころにあたります。
『平和』『自然との共生』というキーワードをもつこの石は、自然環境の保護と人々の意識の芽生えを象徴した石ともいえるでしょう。
1985年、アメリカの宝石商が『カリブ海の宝石』と売り出したことにより、そのネーミングのおもしろさと美しさから次第に人気が高まってきたといわれています。
主な産地のドミニカ共和国は、アトランティスの失われた大陸だったという伝説をもつため、このラリマーは別名を『アトランティス・ストーン』と呼ばれることもあるそうです。
また、カリブ海に泳ぐイルカをイメージした『ドルフィン・ストーン』という可愛らしい別名もあります。
カリブ海の景色をそのまま石にしてしまったかのような美しいブルー模様が人気のパワーストーンです。
ラリマーの色・品質
無色、白色、灰色、青色、ピンク色、淡黄色などがあります。
カナダのケベック州からは無色透明石が産出されます。
また、多色性を示すものもあります。
白色のペクトライトを、ブルーの『ラリマー』に見せるため、着色処理が施されることがあります。
ラリマーの主要産地
ラリマーは世界で一カ国、そして一ヶ所でしか産出されません。
具体的には、ドミニカ共和国内南部のパオルコ鉱山のみで発掘されています。
しかしペクトライト自体はイギリス、アメリカ、カナダ、グリーンランド、スウェーデン、ドミニカ、ロシア、モロッコ、チェコなどからも採掘されています。
ドミニカ共和国で産出する、空青色のペクトライトを特別に『ラリマー』と呼ぶため、非常に希少価値の高い存在になっているのです。
それは、世界中で認識されることとなり、日本においても人気が高まってきています。
ラリマーの鉱物学
正式名称を『ブルー・ペクトライト』。
日本名を『ソーダ珪灰石』。
その名のとおり、化学成分上では、珪灰石にソーダと水酸基が含有されたものとされます。
別名を『曹灰針石』。
これは、ソーダとカルシウムを含有していることと、繊維状の集合状態にあることに由来します。
ラリマーは、発見されてから未だ30年程度しか経過していないため、新鉱物類に属します。
ブルーのペクトライトは、チェコからも産出されます。
この美しい空色は、バナジウムという成分によって発色します。
バナジウムの代わりに、マンガンを含有するとブルーに劣らず美しいピンク色のペクトライトが生まれます。
玄武岩質の溶岩の空洞に沸石鉱物(ヘウランダイト、フィリプサイト)等と共産します。
三斜晶系に属した針状結晶体が放射状に集合したものや、繊維状構造からシャトヤンシーを示すものがあります。
また、よくぶどう状でも発見されることがあります。
カボション・カットすると美しいカット石になりますが、この石は、高度のわりに靭性が高く、研磨には非常に高度な技術が必要とされています。
ラリマーは、西インド諸島の"コンク・パール"、ドミニカ共和国の"琥珀"と並ぶ『カリブ海3大宝石』のひとつ。
その美しさと希少性から、近年特に人気の高い石のひとつといえるでしょう。
ラリマーのバリエーション
カルセドニーに似た構造から、カボションカットにしたものでは『キャッツアイ効果』を示すものがあります。ハッキリとしたキャッツアイ効果ではない場合、『ジラソール』という光学効果用語を使い、『ジラソール・ペクトライト』と呼ばれることがあります。
しかし、あまり浸透していない呼び名のため『ペクトライト・キャッツアイ』と呼んだほうが伝わりやすいです。
その効果は、ブルーのものより比較的ピンク色のものによく見られます。